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代表的な夏野菜といえばトマト。南米のアンデス高原が原産地とされ、世界で最も生産されている野菜といわれています。日本では、サラダなど生でいただくことも多いですが、海外では加熱して食べるのが主流で、加熱に適した品種が多く栽培されています。トマトには昆布と同じように、うまみ成分のグルタミン酸が多く含まれているため、ケチャップやソースなど、料理の味わいを深めるためにも使われます。
日本には、江戸時代にオランダ人によって伝来したとされています。最初は観賞用で、1668年に狩野探幽が『草花写生図巻』の中でトマトを描いています。食用として広まったのは明治以降で、日本人の味覚に合うよう品種改良され、第二次世界大戦後には広く生産が普及するようになりました。
トマトは、ビタミンC、ビタミンE、カリウムなどを豊富に含む栄養価の高い食物です。特に注目すべき成分は、トマトの赤い色の元であるリコピン。リコピンはカロテノイドという色素成分の一種で、活性酸素を消去する抗酸化作用を持っています。リコピンの抗酸化作用はとても強く、ビタミンEの100倍の効果があるという報告もあるほどです。この抗酸化作用が、がんや老化を予防したり、悪玉コレステロールの酸化を抑制したりするほか、紫外線による肌のダメージを回復させる効果を発揮します。
効率よくリコピンを摂取するには、赤い色が濃いトマトを選ぶとよいでしょう。リコピンは脂溶性で熱に強いので、油を使って加熱調理すると効果的に吸収できます。トマトピューレやトマトジュースなどの加工品も、成分が濃縮されているのでお薦めです。真っ赤なトマトを食べて、日焼けのダメージや夏の疲れから体を守りましょう。
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